「海外FXの両建てって本当に稼げるの?」
「やってみたいけど、口座凍結が怖い…」
「どの業者なら安全に両建てできる?」
海外FXの両建てについて、上記の疑問や不安をお持ちではないでしょうか?
確かに両建ては「必勝法」と言われる一方で、「禁止行為でペナルティのリスクがある」という情報も多く、どれが正しいのか分からないですよね。
実は、海外FXの両建ては「やり方次第」です。正しいルールを理解すれば安全に活用でき、リスクヘッジや利益獲得の強力な手法になります。

両建てを上手に活用することで、利益が狙いやすくなったりリスク回避ができます。
この記事では海外FX取引歴5年の筆者が両建てのメリットやデメリット、やり方を徹底解説します。
また、両建てのメリットと両建てが認められている海外FX業者についても紹介!
海外FXの両建てについて気になる方は、ぜひ参考にしてください。
なお、両建ても出来て総合的にも優良な海外FX業者は「海外FX業者おすすめランキング15選【2025年最新】優良で人気の海外口座を比較」で紹介しています。
海外FXの両建てとは?
海外FXにおける両建てとは、同じ通貨ペアに対して、買いと売りのポジションを同時に同数持つことです。
例えば、US$/円の通貨ペアを1ロット買いポジションをもち、同じ通貨ペアを1ロット売りポジションを持つことで、レートがどのように変化しても、損益は相殺されます。
例えば、ドル円1ロット(10万通貨)を両建てした場合は次のようになります。
ロングポジション(買い) | ショートポジション(売り) | |
---|---|---|
US$が0.1円上昇 | +1万円 | -1万円 |
US$が0.1円下落 | -1万円 | +1万円 |
この事例では0.1円上昇時には買いポジションで1万円の含み益ができますが、売りポジションでは1万円の含み損が生じます。



一方、0.1円下落した場合は、買いポジションで1万円の含み損ができます。
しかし売りポジションでは1万円の含み益が生じるので、相場がどのように動いても利益も損失も出ない状態で固定されます。
どちらのポジションを取るか迷ったときなどなど、一時的に取引を保留する目的で両建ては利用されることがあります。
海外FXで両建ては可能
ほとんどの海外FXでは同一口座内での両建ては認められています。
海外FXは日本と比較して、顧客の自由な取引環境を提供する傾向があるため、両建てを認めることで、顧客はスイングトレードや指標発表時などにおいてさまざまな戦略を立てられます。
また、海外FXではゼロカットを採用していることが多く、急激な相場変動時にも証拠金以上の損失を負う心配がありません。
両建てによって片方のポジションの含み損が大きくなった場合、ゼロカットによってトレーダーの損失が証拠金を超えて借金を背負ってしまう心配がありません。



これも海外FXで両建てが認められている理由の1つだと考えられています。
海外FXは取引の自由度が高く、ゼロカットによって顧客のリスクをコントロールしやすいことから、多くの業者で同一口座内での両建てが認められています。
海外FXでの両建てはバレる?・バレない?
海外FXで両建て取引をした場合、ほとんどのケースでFX業者にバレると考えた方がよいでしょう。
海外FX業者は次のような方法で両建て取引を把握していると言われています。
- 同じIPアドレスからの複数口座(異なる業者間)での両建てをシステムが自動で検知
- 同じ銘柄、同じロット数などの取引パターンが同時に一致するとシステムが自動で両建てを検知
- グループ会社・提携会社間での情報供給
禁止されている両建て
ほとんどの海外FX業者では、同一口座間の両建て取引は認められています。
しかし、複数口座間、異なる業者間などでの両建ては禁止されています。
禁止されている両建て取引をおこなってしまうと、出金禁止やアカウント凍結などのペナルティが課されてしまうこともあるので、どのような両建て取引が禁止されているのか理解しておきましょう。
複数口座間で両建て
複数の口座間での両建ては禁止されています。
複数の口座間で両建てをおこなうと、相場が大きく変動した際に、1つの口座ではゼロカットが発動し、損失を一定範囲に押さえ、もう一方の口座では大きな利益を得ることができます。



これはFX業者にとっては大きな損失リスクですし、公平な取引環境を阻害していると言っても過言ではありません。
FX業者のリスクを軽減し、マーケットの健全性を維持するために、複数の口座間での両建て取引は禁止されています。
異なる業者間での両建て
異なる業者間で両建て取引をすることも禁止されています。
異なる業者間で両建て取引をすることによって、一方の業者ではゼロカットが発動して損失を抑え、もう一方の業者では大きな利益を狙うということが可能になります。



このような行為は、業者に一方的に損失を押し付ける行為として禁止されています。
また、アービトラージ(裁定取引)を禁止する目的もあります。
FX業者によってシステムや接続の問題で同じ銘柄に価格差が生じることがありますが、このような価格差を狙って利益を獲得することをアービトラージ(裁定取引)といいます。
アービトラージ(裁定取引)はシステムのエラーなどを狙って利益を得ることで、業者へ不正に損失を押し付けることになり、市場の公平性を歪めることになるため禁止されています。
ゼロカット制度を悪用した両建て
同一業者の複数口座間、異なる業者間でのゼロカットを悪用した両建ては禁止です。
異なる口座で両建てをおこなうと、一方の口座でゼロカットを発動させて損失を最小限に抑え、もう一方の口座で大きな利益を狙うことが可能です。
これは本来のゼロカットの目的とは異なりますし、業者へ損失を転嫁しているに過ぎないため禁止されています。
関連:海外FXのゼロカットシステムとは?追証なしのメリットやデメリット・借金リスクを紹介
ボーナスを使用した両建て取引
ボーナスを使用した両建て取引も禁止されています。
例えば、A社で入金ボーナスを受け取りボーナスでドル/円の買いポジションを保有し、B社でも入金ボーナスを受け取り、ボーナスで売りポジションを買いポジションと同数保有した場合を考えてみましょう。
ドルが大幅に上昇した場合、B社ではゼロカットが発生し証拠金はなくなってしまいますが、A社では大きな利益を獲得できます。
この際にA社で利益部分だけを出金することで、ほとんど元手をかけずに確実に利益獲得が可能です。



このような行為は、顧客はリスクゼロで利益を獲得し、その損失をFX業者に押し付けているだけなので禁止されています。
FX業者にばれてしまうと、出金程度やボーナス剥奪などのペナルティが課されることがあるので注意しましょう。
なお、海外FX業者おボーナスについては「海外FXの入金ボーナス【2025年最新】100%や200%・クッション機能を比較」で詳しく解説しています。
同一口座内での両建ては認められている
海外FXで両建て取引が認められているのは、同一口座内のみです。



同一口座内であればボーナスを利用した両建てを認めている業者も少なくありません。
同一口座であればアービトラージの心配はありませんし、ゼロカットが悪用されるリスクもないためです。
ペナルティが課されることがないよう両建て取引をおこなうのであれば、同一業者の同一口座内のみとするようにしてください。
海外FXで両建てをするメリット
両建ては「損失を防ぐだけの消極的な手法」と思われがちですが、実際は違います。
確かに相場の急変動から資金を守るリスクヘッジ効果がありますが、それだけではありません。
適切に活用すれば、相場がどちらに動いても利益を狙えたり、毎日安定してスワップポイントを受け取れるうえ、さらには税金を合法的に節約することまで可能です。
以下では、海外FXで両建てをするメリットについて解説します。
両建て取引のメリットについて詳しく解説します。
リスクヘッジができる
両建て取引は、相場がどちらに動くかわからないときのリスクヘッジとして利用されることが多くなっています。
相場が上昇しても下落しても、どちらか一方の損失をもう一方の含み益で相殺できます。
相場の動きが読めないときは、両建て取引をすることで、時間をかけてポジションを持ち続けることが可能です。
損失の拡大を抑止できる
両建て取引をおこなうことで、損失の拡大を防げる点もメリットです。
すでに保有しているポジションに含み損が出ている場合、両建て取引を行うことで、損失がそれ以上に拡大することを防ぐことができます。
両建てをした時点で、それ以上の損失は広がらないので、含み損が出ているもののポジションを保有し続けたいときに活用できます。
相場の変動に柔軟に対応できる
両建て取引をおこなうことで、相場の変動に柔軟に対応できます。
買いと売り両方のポジションを持っておくことによって、相場が予期せぬ動きをしたときにも即座に対応することができます。
例えば、重要な経済指標発表直後などは相場がどのように動くかわかりません。



この際、両方のポジションを保有しておくことで、保険をかけられる上に利益を狙うことも可能です。
不確実性が高い状況下で、安全性と同時に取引のチャンスを同時に得られる方法だといえます。
スワップポイントを獲得できる
両建て取引をおこなうと、ポジション数が増えるので、片張りでポジションを持ったときよりも多くのスワップポイントを獲得できます。
さらに、両建てなので、どれだけ相場が変動しても含み益も含み損もほとんど発生しません。
つまり、両建て取引は、FXにおける価格変動リスクを抑えつつ、スワップポイントを狙うには最適な方法です。
節税対策ができる
両建て取引には節税効果もあります。
例えば、その年の利益を確定する際に、両建て取引をおこなっておき、含み損のあるポジションだけを先に決済して損失を確定させれば、その年全体の利益額を圧縮できます。



FXの損失は他の所得と損益通算もできるので、FX取引で生じた税金だけでなく、全体の所得にかかる税金の節約も可能です。
両建て取引では、一方のポジションでは必ず含み損が発生しているため、利益確定前にあえて決済して損失を確定することで、もう一方のポジションでは同じだけの含み益を獲得しながらも利益を圧縮できます。
海外FXで両建てをするデメリット
海外FXで両建てを行うことによって、コストや証拠金が増加してしまう点に注意しなければなりません。
また、両建てだからと安心して、ポジションを放置してしまうことがないようにしましょう。
以下では、海外FXで両建てをするデメリットについて解説します。
両建てのデメリットをについて詳しく解説します。
取引のコストが増えてしまう
両建てをおこなうことで取引にかかる手数料やスプレッドなどのコストが増えてしまいます。
FXでは買値と売値の価格差であるスプレッドが必ず発生し、これはポジションを保有する際に必ず負担しなければならないコストです。



両建てをおこなうことで、スプレッドのコストは確実に2回分発生してしまいます。
さらに、ポジションを保有すれば、毎日売りと買いでスワップポイントが発生します。
買いスワップがプラスでも、売りスワップのマイナスの方が大きければ、全体としてマイナスになるので、両建て取引をおこなうことで日々スワップポイントが発生することもデメリットです。
両建て取引をおこなうということは、スプレッドやスワップポイントなどの取引によって生じるコストが2倍になってしまう点に注意しましょう。
決済のタイミングが複雑化して難しい
両建て取引は決済のタイミングが複雑で難しくなってしまう点にも注意が必要です。
タイミングを見極めることができれば、リスクを軽減したうえで大きな利益の獲得ができます。



タイミングや順番を間違えてしまうと損失がさらに膨らんでしまう可能性があります。
例えば、含み益が出ているポジションを先に決済したものの、その後に相場が予測に反した動きをして、含み損が出ているポジションでさらに損失が膨らんでしまうようなケースです。
両建て取引は、どちらのポジションをいつ決済するのかによって、利益や損失が大きく異なります。
戦略が複雑化するのでリスク管理の難易度が高く、結果として両建てしたことによって、より損失が大きくなってしまうリスクがあります。
多くの証拠金が必要になる
両建て取引をおこなうには多くの証拠金が必要です。
両建て取引は買いと売りの両方のポジションを持たなければなりません。



ポジションを保有する際に必要な証拠金は片張りで買いか売りのどちらか一方のポジションを保有した時の倍の証拠金が必要になります。
もちろん、取引数量を抑えて両建てをすれば少ない証拠金でも両建て取引は可能です。
しかし、少ないロットで両建て取引をしても獲得が見込める利益は少ないため、両建て取引はある程度まとまった資金を持っている人に向いているといえます。
ポジションを放置しやすい
両建て取引は、どれだけの期間保有をしていても、含み益も含み損も発生しません。
そのため、心理的に「ひとまずは様子見でいい」という安心感が生まれてしまい、決済のタイミングを逃してしまうことがあります。
両建ては含み損を一時的に固定化しているだけで、本質的に損失を縮小するための対策を講じているわけではありません。
しかし、心理的に安心してポジションを放置することによって、含み益に転じられる重要なタイミングを逃してしまったり、さらに含み損が拡大してしまうリスクもあります。



トータルでマイナススワップの場合は、放置すればするほどコストは膨らみます。
両建て取引は心理的な安心感が生じるからこそ、ポジションを放置して損失が拡大するリスクがあります。
エントリーのときから「どのように相場が転じたら決済する」というような総合的な戦略を立てたうえで両建て取引を開始しましょう。
両建て禁止の業者ではペナルティが課される
両建て禁止の業者で両建てした場合や、禁止されている種類の両建て取引をおこなった場合には、業者からペナルティが課されることがあります。
両建て取引の種類によって課される可能性が高いペナルティは次のとおりです。
両建て取引の種類 | ペナルティ |
---|---|
同一業者での複数口座間の両建て取引 | 口座凍結、利益没収、出金拒否 |
異なる業者間での両建て取引 | 出金制限、グループ会社の口座凍結、出金制限なども |
ゼロカットを悪用した両建て取引 | 即時凍結、出金拒否 |
ボーナスを利用した両建て取引 | ボーナスの剥奪、アカウント制限 |
意図しない両建て | 警告(再発時にはペナルティが課される) |
FX業者によって、具体的にどのようなペナルティが課されるのかは異なりますが、口座凍結や出金拒否などのペナルティが課されるのが一般的です。



FX業者はグループ間や提携業者間など横のつながりも広いので、1社でルールに違反する両建て取引をおこなったとしても、他社でもペナルティが課されるリスクがあります。
場合によっては、複数社で口座を利用できなくなってしまう可能性があります。
禁止されている両建て取引は絶対におこなわないようにしてください。
両建て取引が可能な海外FX業者おすすめ5選
両建て取引が可能な海外FX業者をご紹介します。
それぞれの業者の両建ての条件や、レバレッジやボーナスなどについてしっかりと理解しておきましょう。
Vantage


Vantageは両建て取引ができる海外FX業者です。
Vantageは数ある海外FX業者のなかでもスプレッドが狭い業者です。
特に仮想通貨CFDのスプレッドが狭く、ビットコインのスプレッドが15〜20ドル程度となっており、他社の相場の30ドル以上と比較するとかなり低くなっています。
スプレッドが狭いので、両建て取引のコストを抑えることが可能です。
また、約定率が99.99%と業界最高水準となっており、スリッページなども発生しにくい海外FX業者です。
最大レバレッジ2000倍で取引でき、ゼロカットもあるので、リスクを抑えてハイリターンを狙うことができます。
さらに口座開設ボーナス15,000円、初回入金ボーナス最大75,000円分が付いている点もVantageの魅力です。
まずは、実際に口座開設をして、口座開設ボーナスで約定力の高さを実感してみましょう。
Exness


Exnessは主要な通貨ペアで90%の時間帯で固定スプレッドとなっています。
USD/JPY(米ドル/日本円)、EUR/JPY(ユーロ/日本円)など人気の通貨ペアでスプレッドが固定されています。あらかじめコストが把握できるので両建て取引にも向いている業者です。
またExnessは口座によってスプレッドが異なり、ロースプレッド口座とゼロ口座はスプレッドが発生しない代わりに手数料が発生します。
スワップ収益狙いで長期間両建てで保有するのであれば、Exnessでロースプレッド口座とゼロ口座で取引するのがよいでしょう。
このほか、Exnessは業界唯一の無制限レバレッジを採用している業者なので、ハイレバレッジで資産効率の高い取引をおこなうことができます。
コストを抑えてハイレバレッジ取引をしたい方は、まずは実際に固定スプレッドど体感してみてはいかがでしょうか。
XMTrading


XMTradingも両建て取引ができる海外FX業者です。
1pips以下の極小スプレッドも提供しており、口座タイプによってもスプレッドが異なります。
XMTradingは早朝や深夜などのボラティリティが低いときにはスプレッドが広がる傾向があるので、スプレッドが狭い時間帯やタイミングを狙って両建て取引をおこなうようにしましょう。
また、15,000円の口座開設ボーナスと入金額の100%(入金額500ドル)+ボーナス総額が10,500ドルに達するまで入金額の20%の入金ボーナスが用意されており、ボーナスキャンペーンが非常に充実した海外FX業者です。
最大1000倍までのハイレバレッジ取引ができ、取引プラットフォームが安定しており、約定力も高いので、安定した環境で両建て取引をしたい方におすすめです。
まずはXMに口座を開設し、口座開設ボーナスでXMの実際の約定力を試してみてはいかがでしょうか。
ThreeTrader


ThreeTraderは、主要通貨ペアでは最小0pipsから取引できることもあるスプレッドが狭い業者として知られています。
また、ThreeTraderは他社ではスプレッドが拡大する経済指標発表時などにもスプレッドが広がりにくいという特徴もあるので、経済指標発表時などのリスク管理として両建て取引をしたい方におすすめです。
ThreeTraderでは両建ては禁止されておらず、MT4口座内で自由に活用できます。
最大レバレッジ1000倍で、スキャルピングや自動売買の制限もないので、両建て取引以外のトレードを希望するトレーダーにも人気の業者です。
実際に口座開設し低スプレッド取引を試してみましょう。
AXIORY


AXIORYは業界最狭水準のスプレッドが人気の海外FX業者です。
人気のあるFXペアでは、1日の大部分でゼロスプレッドでの提供をおこなっており、非常に低いスプレッドで取引できるので両建て取引におすすめです。
両建てについても許可が明記されているので、幅広い戦略に両建て取引を利用できます。
また、約定力が非常に高く、公式サイトでは約定力の実績が公開されている点も特徴です。
スリッページも発生しにくいので、両建て取引でもより確実に利益を出しやすくなっています。



さらにAXIORYのレバレッジは最大2000倍なので、高いリターンを狙うことが可能です。
ボーナスよりも安定した取引環境で両建て取引をしたい方に、AXIORYはおすすめのFX業者です。
海外FXでの両建てのやり方・手順
海外FXで両建てをやる流れは次の通りです。
- 両建て取引をしたい通貨ペアを選ぶ
- 買いポジションを開く
- 買いポジションと同じ通貨ペアで売りポジションを開く
- 買いと売りのポジションのロット数を同じにする
両建てをする流れはそれほど難しくはありません。
海外FXで両建てをおこなう流れについて詳しく解説していきます。
①両建て取引をしたい通貨ペアを選ぶ


まずは両建て取引したい通貨ペアを選択しましょう。
両建て取引に向いている通貨ペアは次のような視点で選択するとよいでしょう。
- スプレッドが狭い通貨ペア
- スワップポイントが有利な通貨ペア
- 値動きが予測しやすい通貨ペア
何を目的で両建てをおこなうのかによって、向いている通貨ペアは異なります。
まずは両建ての目的を明確にし、目的に見合った通貨ペアを選択しましょう。
②買いポジションを開く


通貨ペアを決めたら買いポジションを開きます。
両建て取引はスプレッドのコストが2倍になるので、できる限りスプレッドが狭い通貨ペアや時間帯を選んで取引するのがよいでしょう。
③買いポジションと同じ通貨ペアで売りポジションを開く


買いポジションと同じ通貨ペアで同数の売りポジションを開きます。
売りポジションを開く際にも、スプレッドが狭い通貨ペアを選択し、スプレッドが狭い時間帯に取引することが重要です。
④買いと売りのポジションのロット数を同じにする
買いと売りのポジションのロット数を同じにしましょう。
なお、両建ては、買いと売りのポジションを開いてロットを同じにするまでの時間をできる限り速くすることが重要です。
ロット数を揃えるまでの時間がかかってしまうと、両建てをした瞬間に含み損が生じてしまう可能性があるためです。
できる限りポジションの保有時間にずれが生じないようにしてください。
海外FXで最強の両建ての必勝法・裏技
海外FXで両建てをすることの必勝法や、リスク回避方法を覚えておきましょう。
両建てを上手に活用することによって、安定的にスワップ収益を得ることができたり、相場変動時にリスク抑えつつ戦略的かつ機動的に行動できるようになります。
サヤ取りでスワップ収益を得る
両建てでスワップ収益を得る方法です。
プラススワップがつく買いポジションと、マイナススワップの売りポジションを同時に同数保有することで、価格変動リスクが排除できます。
そして、プラススワップがマイナススワップよりも大きければ、ただポジションを保有するだけで、その差額を収益にすることが可能です。
スワップポイントが高い業者や、スワップポイントが有利になる口座を利用するなどの工夫をすることによって安定的に利益を狙うことができます。
ただし、スワップポイントは日々変動するので、必ずしも利益を獲得し続けられるわけではありません。



ポジションを放置しないように注意しましょう。
また、業者によってはこの方法は禁止されていることもあるので事前に確認しましょう。
ナンピン両建てで利益を狙う
ナンピンとは、保有しているポジションが含み損になった場合、さらに同じ方向のポジションを追加で建てて、平均購入価格(または平均売却価格)を有利にする方法です。
両建てでナンピンを利用する方法は、次のとおりです。
反転が見込める場合には、利益を出す見込みの方向に有利なポジションを増やすことで、実際に相場が戻った際に買いの含み益が売りの含み損を上回り、トータルで利益を確保できます。
上記のケースでは、買いポジションで+3円、売りポジションで-1円なので、トータルで+2円の利益となります。
両建て取引によって相場の方向性を見極めつつ、効率的に戦略を立てられる方法です。
大きな相場変動時に備える
両建て取引をおこなうことで、大きな価格変動に備えられます。
例えば、経済指標発表時などは相場が大きく動きますし、しかもどちらの方向に動くかの予測も困難です。
このような時にあらかじめ両建て取引をおこなっておくことで、相場が悪い方向に動いて急激に含み損が拡大することを防げます。
さらに、指標発表の前に買いと売りのポジションを同時に持っておけば、発表後に大きく動いた側のポジションを残し、逆側を損切りすることで損失を一定範囲に抑えながらも利益を追いかけることが可能です。



両建てをしておけば相場変動時に機動的に戦略を立てられます。
ただし、経済指標発表時などのボラティリティが拡大するタイミングは、スプレッドが拡大し、スリッページも発生しやすいので、業者を選んで利用することが重要です。
関連するよくある質問
海外FXでの両建て取引に関連する質問に回答していきます。
海外FXでの両建てはバレますか?
海外FXでの両建ては必ずバレると理解しておきましょう。
同一業者の複数口座での両建て取引はシステムが自動で認知されるので両建て取引はバレてしまいます。
また、異なる業者間でも、業者同士の情報交換などによって両建て取引が発覚する可能性が高くなります。
両建て取引がバレてしまうと、口座凍結や出金禁止などのペナルティが課されることがあるので、両建て取引が認められている業者で、ルールの範囲内で取引するようにしましょう。
国内のFX業者で両建てはできますか?
国内のFX業者では原則として両建て取引を禁止されているわけではありません。
ただし、金融庁は両建て取引の勧誘をFX業者に対して禁止しています。
売建玉と買建玉を同時に保有する両建て取引は、取引コストを二重に負担することやスワップポイントが相殺されることなど、経済合理性を欠くおそれがあることから、金融商品取引業者が両建てを勧誘することは禁止されています。
FX業者が両建てを勧誘することはありませんが、投資家自身の判断で両建て取引をおこなうことは違法でも違反でもありません。
ただし、ゼロカットがない国内FXにおいては両建てのリスクが高くなるので注意してください。
両建てをすると口座を凍結されますか?
両建ては必ずしも口座凍結されるわけではありません。
同一口座内での両建てであれば、ほとんどの海外FX業者で禁止されていないので、口座凍結などのペナルティが課されることはありません。
一方、同一業者での複数口座間の両建て取引や、ボーナスやゼロカットを悪用した禁止されている両建て取引をおこなった場合には、口座が凍結などのペナルティが課されるリスクがあります。
両建てで損失のリスクをゼロにできますか?
両建て取引をおこなっても損失のリスクをゼロにすることはできません。
支払うスワップポイントが受け取るスワップポイントが上回る「逆ザヤ」となった場合には、両建てでポジションを保有しているだけで、毎日コストが発生します。
また、両建て取引でエントリー時にスプレッドが発生した際のコストは両建てを解消する際にコストとして計上されます。



そもそも両建て取引は損失が発生した状態から取引をスタートさせなければなりません。
さらに、両建て取引をしている間は資金が拘束されるため、他の取引機会を逃してしまうことにもなり、機会損失が発生します。
以上の理由から、両建て取引をおこなっても、全ての損失リスクを排除できるわけではありません。
海外fxの両建てがばれない方法はありますか?
基本的にばれない方法はありません。
海外FX業者は両建て取引をはじめとして、不正な取引を検知するシステムを保有しているためです。
ばれずに取引をしようとすること自体が不正な取引だと判断される可能性があるので、両建て取引は認められている範囲内でのみ取引するようにしてください。
海外FXでは異業者間での両建ては禁止?
異業者間での両建て取引は禁止されています。
異業者間で両建て取引をおこなうと、どちらかの業者でゼロカットを発動させ、もう一方の業者で利益を得るなど、損失をFX業者に押し付ける取引ができるためです。



さらにボーナスを利用すれば顧客はリスクゼロで確実に利益を獲得することができます。
異業者間の両建て取引もFX業者にバレる可能性が高いので、絶対に両建てをしないようにしてください。
海外FXの両建ては最強?
海外FX業者には次のような特徴があるので、「海外FX業者での両建て取引は最強」と言われることはあります。
- ゼロカットで証拠金以上の損失を負わない
- ハイレバレッジで取引できる
- ボーナス・キャンペーンを活用できる
国内のFX業者にはこれらの特徴がないからこそ「海外FXでの両建て取引は最強」と言われることが珍しくないのです。
ただし、ゼロカットやボーナスを利用した両建て取引は違反行為だと判断される可能性が高いので、あらかじめFX業者の両建てのルールを確認しておきましょう。
なお、海外FX業者の口座開設ボーナスについては「海外FXの口座開設ボーナス【2025年最新】おすすめの未入金キャンペーンを紹介」で紹介しているので参考にしてください。
両建てできるFX業者は?
海外FX業者はほとんどの業者で両建て取引が可能になっています。
ただし、両建てできるのは基本的に同一口座内での取引に限られます。
業者によって、両建てができるかどうか両建てに関するルールなどは異なります。
口座凍結や出金禁止などのペナルティが課されることがないよう、あらかじめ両建てに関するルールをFX業者に確認しておきましょう。
まとめ
海外FX業者では同一口座内での両建て取引が認められています。
最後に記事の内容をまとめます。
- 海外FXの両建ては同一口座内でのみ認められている
- 異なる口座間、異業者間での両建て取引は禁止されている
- 両建て取引は急な相場変動に対するリスクヘッジができる
- 時間をかけてゆっくりと戦略を練ることができる
- 両建てには節税コストがある
両建て取引はリスクヘッジは戦略の多様化など数多くのメリットがある一方、スプレッドやスワップポイントのコストが増大しますし、証拠金も2倍必要になります。
また、機会損失にもつながってしまうので、両建てのエントリー時には出口戦略も立てた上で計画的に利用することが重要です。
両建て取引が認められているのは、同一業者で同一口座でおこなう場合のみで、異なる口座間や異業者間での取引は禁止されています。
あらかじめ両建てのルールを確認し、ルールの範囲内で取引するようにしてください。
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