海外FXのゼロカットシステムとは？追証なしのメリットやデメリット・借金リスクを紹介

海外FXを始めたい人にとって、ゼロカットシステムは大きなメリットの1つです。

国内FXにはないゼロカットシステムのおかげで、証拠金を超える損失が出ても借金のリスクがありません。

本記事では、海外FXにおけるゼロカットシステムの基本的な仕組みからメリット、デメリットまで詳しく解説します。

ゼロカットシステムを理解すれば、より安心して海外FX取引を始められます。

海外FXのゼロカットについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ない、ゼロカット採用かつ安全性が高いおすすめの海外FX業者「海外FX業者おすすめランキング15選【2025年最新】優良で人気の海外口座を比較」で紹介しています。

海外FXのゼロカットシステムの基本知識と仕組み

海外FXのゼロカットシステムは、多くの海外FX業者で導入されている仕組みです。

ゼロカットシステムの基本的な知識や仕組みを理解することは、海外FXを始める上で重要なポイントとなります。

ここでは、ゼロカットシステムの基礎知識や、海外FX業者がゼロカットシステムを提供できる理由などについて解説します。

ゼロカットシステムとは何か

ゼロカットシステムとは、FX取引で証拠金を超える損失が出た場合に、損失分を海外FX業者が補填してくれる仕組みです。

つまり、口座残高がマイナスになっても、追加の入金（追証）を求められることはありません。

取引例	ゼロカットなし	ゼロカットあり
証拠金	10万円	10万円
損失額	20万円	20万円
口座残高	-10万円	0円
追証	10万円必要	追証なし
結果	追加入金が必要	マイナス分は業者負担

ゼロカットシステムを導入している海外FX業者なら、マイナス10万円分は業者が負担してくれるため、追証の心配はありません。

海外FX業者がゼロカットシステムを採用できる理由

海外FX業者がゼロカットシステムを提供できるのは、以下の理由です。

ゼロカットが採用できる理由	詳細
法規制の違い	日本の金融商品取引法の適用を受けないため、ユーザーの損失補填が可能
十分な資金力	ゼロカットによるリスクを業者自身が負担できる十分な資金力がある
利益の増加	ゼロカットを提供することで、ユーザーの取引量増加と利益の増加が見込める
NDD方式の採用	顧客の注文をインターバンク市場に流すことで利益を得られる

特に、海外FX業者の多くはNDD方式を採用しているため、ユーザーの注文をインターバンク市場に流して利益を得ています。

結果的として、ユーザーの取引量を増やすためにゼロカットシステムを提供することは、業者にとってもメリットがあるのです。

ロスカットとゼロカットの違い

ロスカットとゼロカットは、どちらもFX取引におけるリスク管理の仕組みですが、目的と仕組みに違いがあります。

比較項目	ロスカット	ゼロカット
定義	証拠金維持率が一定水準を下回ると、自動的にポジションを決済する仕組み	ロスカットが間に合わず証拠金を超える損失が出た場合に、マイナス残高を業者が肩代わりする仕組み
主な目的	損失拡大を防ぐため	借金リスクを避けるため
適用タイミング	証拠金維持率低下時	ロスカット後もマイナス残高発生時
適用範囲	国内外全業者	主に海外FX業者のみ

ロスカットとゼロカットはお互いに助け合う関係にあり、両方の仕組みがあることで、より安全に取引できる環境が整います。

ゼロカットシステムの執行タイミング

ゼロカットシステムの執行タイミングは、海外FX業者によって異なります。

主なパターンは以下の通りです。

執行タイプ	特徴
自動執行型	マイナス残高発生直後に自動的に執行
定時執行型	営業日終了時や翌営業日始まりにまとめて執行
申請制	トレーダーからの申請で執行

自動執行の場合、トレーダーの残高がマイナスになった時点でゼロカットが自動で適用されるため、安心感があります。

一方、申請が必要な場合は、トレーダー自身が状況を把握し、適切なタイミングで申請する必要があります。

海外FXのゼロカットシステムのメリット

海外FXのゼロカットシステムには、トレーダーにとって大きなメリットがあります。

ここでは、海外FXのゼロカットのメリットについて詳しく解説します。

追証リスクがなく借金の心配がない

ゼロカットシステムの最大のメリットは、追証リスクがなく、借金の心配がないことです。

国内FXでは、証拠金を超える損失が出た場合、追加の証拠金（追証）を求められます。

比較項目	国内FX	海外FX（ゼロカット）
損失が証拠金超過時	追証請求あり	追証請求なし
借金リスク	あり	なし
精神的負担	大きい	小さい

一方、海外FXのゼロカットシステムでは、証拠金を超える損失が出ても、損失分を業者が肩代わりしてくれます。

つまり、口座残高がマイナスになることはあっても、追加の入金は不要です。

ハイレバレッジ取引が安心してできる

多くの海外FX業者では、1000倍を超えるレバレッジを提供しています。

ハイレバレッジはリスクが高くなるため、ゼロカットシステムがあることで、安心して取引ができます。

上記の理由により、トレーダーはハイレバレッジのメリットを活かしつつ、リスクを管理しながら取引できます。

ハイレバレッジで海外FXを行いたい方は「海外FXのレバレッジ比較！最大無制限のおすすめ業者や計算方法【1000倍・3000倍あり】」を参考にしてください。

損失が入金額以上にならない

ゼロカットシステムがあれば、FX取引で負える損失は、口座に入金した証拠金の額が上限となります。

例えば、相場が大きく動いて証拠金以上の評価損が出ても、実際の損失は証拠金の範囲内に収まるのです。

入金額	最大損失額
5万円	5万円まで
100万円	100万円まで

例えば、10万円を入金して取引を始めたとしても、ゼロカットシステムを導入している海外FX業者なら、最大でも10万円までしか損をしません。

つまり、取引に使える資金の範囲内でリスクが限定されるため、リスク管理がしやすくなります。

海外FXのゼロカットシステムのデメリット

海外FXのゼロカットシステムにはメリットが多い一方で、デメリットもあります。

ゼロカットを提供している海外FX業者を選ぶ際は、デメリットについても理解しておきましょう。

ゼロカット執行までに時間がかかる場合がある

海外FX業者によっては、ゼロカットの執行までに一定の時間がかかる場合があります。

ゼロカットの執行が遅れると、遅れた時間の分だけ相場が動き、損失がさらに大きくなる可能性があります。

ゼロカットの前に別口座残高から補填されるケースもある

同じ海外FX業者で複数の口座を持っている場合や、同じFXグループの別業者に口座を持っている場合、ゼロカットが執行される前に、別口座の残高から損失が補填されることがあります。

例えば、A口座で証拠金を超える損失が出た場合、B口座の残高を使ってA口座の損失を補填するといったイメージですです。

補填がされた場合、A口座ではゼロカットが適用されたように見えても、実際にはB口座の資金が減っています。

リスク管理が甘くなる可能性がある

ゼロカットシステムは、FX取引のリスクを減らてくれる仕組みです。

しかし、ゼロカットシステムがあるからといって、大きなリスクを取るのは避けるべきでしょう。

ゼロカットシステムを過信して、証拠金に見合わない大きなポジションを取ったり、レバレッジを効かせ過ぎたりすると、簡単に証拠金を失ってしまいます。

ゼロカットはあくまでも最後の保険であり、日頃からリスク管理を心がける必要があります。

海外FXでゼロカット対応のおすすめの業者

ここでは、ゼロカットシステムを提供している海外FX業者の中から、特におすすめの業者を4社ピックアップして紹介します。

各業者の特徴やメリットを比較し、自身に合った海外FX業者選びの参考にしてください。

XMTrading

XMTradingは、1000万人以上のユーザーが利用している人気の海外FX業者です。

ゼロカットシステムを全口座タイプで導入しており、トレーダーの資金を手厚く保護しています。

口座開設ボーナスや入金ボーナスも豪華で、ゼロカットシステムと組み合わせて自己資金なしで取引できます。

また、日本人スタッフによるサポート体制も整っているため、海外FX初心者でも安心して始められるのがメリットです。

VantageTrading

VantageTradingは、世界172ヶ国で1,500万口座以上のユーザーを持つ大手の海外FX業者です。

最大レバレッジは2000倍と高めに設定されており、ゼロカットにより安心して取引ができます。

VantageTradingは、口座開設ボーナスで15,000円と入金ボーナスで最大300万円が受け取れます。

そのため、レバレッジやゼロカットをうまく利用して利益を最大化できるのが大きなメリットです。

また、金融ライセンスもオーストラリアやイギリスなど厳しいライセンスも保有しているため、信頼性の高さも兼ね備えています。

信頼性や安心感のある取引環境で、ボーナスやレバレッジ、ゼロカットを使って効率よく利益を狙いたい方はVantageTradingがおすすめです。

Exness

Exnessは、プロトレーダーからも高い評価を受けている海外FX業者です。

2008年から運営をしており、金融ライセンスも7つ保有していることも信頼性の高さに繋がっています。

ゼロカットシステムはもちろんのこと、業界最高水準の最大レバレッジ無制限と狭いスプレッド水準を提供しています。

ゼロカットシステムや無制限レバレッジを利用し、最速で利益の最大化を狙いたい方はExnessがおすすめです。

AXIORY

AXIORYは、透明性の高い取引環境を提供する海外FX業者です。

ゼロカットシステムを全口座で導入し、信託保全を採用してトレーダー資金を保護しています。

また、スプレッドが狭く、約定力が高いため、デイトレードやスキャルピングとの相性も抜群です。

デイトレードやスキャルピングをメインにすると、取引回数も多くなることから、AXIORYにとってゼロカットシステムは必要といえます。

海外FXでゼロカットシステムを活用する際の注意点

海外FXのゼロカットシステムを活用する際は、注意すべき点があります。

ここでは、ゼロカットを活用する上での注意点を解説します。

規約違反となる両建てや悪用行為に注意する

ゼロカットシステムを悪用した取引は、多くの海外FX業者で規約違反とされています。

代表的な悪用行為は以下の通りです。

例えば、同じ通貨ペアで buy と sell のポジションを同時に持ち、片方が利益、もう片方が損失になるようにするのは、ゼロカットの悪用とみなされます。

また、複数の口座を使って両建てするケースも規約違反の可能性が高いです。

関連：海外FXの両建ては禁止？可能な業者やバレる・バレないについて徹底解説

ゼロカットシステムだけでなく総合的に安全性を確認する

海外FX業者を選ぶ際は、ゼロカットシステムの有無だけでなく、総合的に業者の安全性を確認することが大切です。

ゼロカットシステム以外にも、以下のような点をチェックしましょう。

確認ポイント	確認内容
ライセンス	信頼できる金融当局から認可を受けているか
資金分別管理	トレーダーの資金が適切に分別管理されているか
業者の信頼性	運営会社の実績や財務状況は健全か
カスタマーサポート	日本語対応や問い合わせへの対応は適切か
プラットフォームの安定性	注文の執行や価格配信は安定しているか

上記の点を総合的に評価することで、より安全で信頼できる海外FX業者を選ぶことができます。

中には、ゼロカットシステムを採用しているといっているにもかかわらず、実際は適用条件が不透明だったり、トラブル時の対応が不誠実だったりする業者もあります。

関連：海外FX業者の安全性ランキング！危険性が低く安心・信頼できるおすすめブローカー

海外FX業者によって執行条件が異なる場合がある

ゼロカットシステムを提供していても、執行条件や適用範囲は海外FX業者によって異なることがあります。

業者選びの際は、以下の違いを理解しておきましょう。

条件の種類	具体的な違い
執行タイミング	自動執行／一定時間後／申請制
対象通貨ペア	全通貨ペア／特定の通貨ペアのみ
適用口座	全口座タイプ／特定の口座タイプのみ
適用回数	無制限／一定回数まで
適用条件	無条件／特定の取引状況のみ

万が一、ゼロカットが発動しそうな場合、執行条件を理解していないと適切な対応ができません。

海外FXのゼロカットに関するよくある質問

最後に、海外FXのゼロカットに関する、よくある質問にお答えします。

FXトレードを始める前の疑問を解決し、ゼロカットへの理解を深めましょう。

国内FXでゼロカットシステムが禁止されている理由は？

国内FXでゼロカットシステムが禁止されている理由は、金融庁の規制によるものです。

海外FXのゼロカットは口座開設ボーナスも対象？

海外FXのゼロカットシステムは、口座開設ボーナスも対象となります。

ゼロカットが発動すると、口座残高がマイナスになった場合に、そのマイナス分がゼロまで補填されますが、この際に口座開設ボーナスも同時に消失します。

例えば、口座開設ボーナス10,000円を受け取った状態で取引を行い、大きな損失により口座残高が-5,000円になった場合、ゼロカットにより残高は0円に戻されますが、口座開設ボーナスの10,000円も完全に消失します。

これは、ボーナスが証拠金として使用されているためです。

ただし、業者によってはボーナスの種類や条件により異なる場合があるため、各FX業者の利用規約を事前に確認することが重要です。

海外FXを口座開設ボーナスで試してみたい方は「海外FXの口座開設ボーナス【2025年最新】おすすめの未入金キャンペーンを紹介」を参考にしてください。

海外FXのゼロカットは入金ボーナスも対象？

海外FXのゼロカットシステムでは、入金ボーナスも対象となり、ゼロカットが発動すると消失します。

入金ボーナスは口座開設ボーナスと同様に、証拠金として機能するため、マイナス残高をゼロに戻す際に一緒に削除されます。

具体的には、100,000円を入金して50,000円の入金ボーナスを受け取った場合、実効証拠金は150,000円となります。しかし、大きな損失により口座残高が-20,000円になってゼロカットが発動すると、残高は0円に戻されますが、入金ボーナスの50,000円も完全に失われます。

入金ボーナスには「100%ボーナス」「50%ボーナス」「段階的ボーナス」など様々な種類がありますが、いずれもゼロカット発動時には消失対象となります。

一部の業者では、ボーナスの一部を保護する特別な条件を設けている場合もありますが、一般的には全額消失するものと考えておくべきです。

なお、入金ボーナスを提供している海外FX業者は「海外FXの入金ボーナス【2025年最新】100%や200%・クッション機能を比較」で紹介しています。

海外FXでゼロカットシステムを悪用するとどうなる？

海外FXのゼロカットシステムを意図的に悪用した場合、業者からペナルティを受ける可能性があります。

悪用行為	想定されるペナルティ
意図的な両建て取引	口座凍結、取引制限
複数口座での両建て	全口座凍結、ボーナス没収
過度なハイレバレッジ取引	レバレッジ制限、出金制限
意図的なゼロカット発動	出金拒否、法的措置
規約違反の継続	取引履歴の公開、ブラックリスト登録

海外FXでロスカットされない方法はある？

海外FXでロスカットを完全に回避する方法はありませんが、ロスカットのリスクを下げる工夫はできます。

海外FXでのゼロカットシステムは違法？

海外FXのゼロカットシステムは違法ではありません。

各国の金融規制に基づいて、認可を受けた海外FX業者が提供するサービスです。

地域	ゼロカットシステムの扱い
日本国内	禁止
海外各国	各国の規制による
EU圏	条件付きで可能
オフショア地域	可能

ただし、日本の金融商品取引法の観点からは、ゼロカットシステムはユーザーの損失補填に該当するため、日本国内でのサービス提供は認められていません。

海外FXのゼロカットシステムの罠とは？

ゼロカットシステムには隠れた罠があります。

最大の罠は、ゼロカット発動時に全てのボーナスが一瞬で消失することです。100万円のボーナスでも、わずかなマイナス残高で全て失われます。

また、重要指標発表時のスプレッド拡大や約定拒否により、想定以上の損失でゼロカットが発動する場合があります。悪質業者では発動タイミングを意図的に遅らせることも。

さらに、ゼロカットへの過度な依存により、ハイレバレッジで無謀な取引を繰り返してしまう心理的罠も存在します。結果的に資金を早く失い、ギャンブル的取引に陥りやすくなります。

まとめ

海外FXのゼロカットシステムについて、基本的な仕組みからメリットやデメリット、注意点まで詳しく解説してきました。

ゼロカットシステムは、トレーダーの損失のリスクを減らしてくれる仕組みですが、正しく理解して活用することが大切です。

ゼロカットシステムを理解し、自分に合った海外FX業者を選べば、リスクをコントロールしながら、利益を大きくすることが可能です。