海外FX市場において、透明性・執行品質・規制対応を兼ね備えたブローカーを見極めることは、プロフェッショナルなトレーダーにとって極めて重要です。
その点で、「AXIORY(アキシオリー)」は際立った存在感を放っています。
顧客との信頼構築を軸に、10年以上にわたりグローバル展開を続けてきたAXIORY。
その経営哲学と、変化の激しい市場における戦略について、マネージングディレクターのジュリア・オリバ氏に話を聞きました。

ジュリア・オリバ(Julia Oliva)
AXIORY マネージングディレクター
2009年から金融業界に従事してきた、経験豊富なFXディレクター。ベリーズのFSC (Financial Services Commission)ライセンスルールに基づき、ビジネス開発を行う。法律、コンプライアンスの点から会社の規制に関する方向性を決定し、規律に沿った経営で事業を発展へと導く。
この記事を読むことで、AXIORYの企業理念と本質的なブローカーの役割について理解を深めることができます。
海外FXブローカーのAXIORYとは?


本日はお時間いただきありがとうございます。まず、AXIORYの企業としての立ち位置についてご説明いただけますか?



こちらこそありがとうございます。AXIORYは、2000年代後半のリーマン・ショック以後、透明性と公正性が強く問われるようになった時代背景の中で誕生しました。



私たちは単なるマーケットアクセスの提供者ではなく、”顧客にとって合理的なトレーディング環境”を創出するパートナーでありたいと考えています。ベリーズのFSCライセンスの下、規制順守を徹底しつつ、信頼構築に注力してきました。



アジア市場を重視された背景には、どういった狙いがあったのでしょうか?



流動性のある個人投資家が多く、かつ既存のブローカーに対して不信感を抱いている層が一定数いたからです。私たちは、そのギャップを埋める役割を担えると確信していました。
信頼の構築──創業から現在まで



起業当初から順調だったわけではないかと思いますが、どのような課題がありましたか?



最大の課題は”人”でした。立ち上げ時は業界経験者がほとんどおらず、ノウハウを一から構築する必要がありました。業界全体を研究し、試行錯誤を重ねながらオペレーションを整備していきました。



ただ、それが逆に功を奏しました。既存の業界慣習に染まらず、常に『それは顧客の利益になるのか?』という視点でシステムやサービスを見直し続けてきました。



特に意識されていた点は?



執行スピードとスリッページの管理、顧客資金の分別管理、そしてサポートの品質ですね。加えて、入出金まわりのUXも徹底的に磨き上げました。
なぜAXIORYはプロから選ばれるのか?





今やAXIORYはプロトレーダーの間でも高く評価されています。その要因は?



一言でいえば、”実効性のある透明性”でしょうか。私たちは単にNDD(No Dealing Desk)やECNを謳うだけではなく、実際のトレード環境が公正かつ安定していることを数字で証明しています。



スプレッドやリクオート率、約定スピードなどのメトリクスは常に開示可能ですし、第三者によるモニタリングも受け入れています。



顧客対応についても定評がありますね。



全スタッフが”顧客と同じ目線”を意識しています。私たちのチームには実際のトレーダー経験者も多く在籍しており、画一的な対応ではなく、相手の戦略やニーズに応じた柔軟なサポートを提供できるのが強みです。
未来のAXIORY──今後の戦略と展望



今後の市場戦略についてお聞かせください。



新規ユーザーの獲得よりも、既存クライアントとの関係深化を最優先しています。これは単なるマーケティング戦略ではなく、ビジネスの本質に関わる話です。市場環境が複雑化し、高頻度・アルゴリズムトレードが主流になる中で、ブローカー側も高度な対応力が求められています。



具体的にはどのような進化を目指しているのですか?



今後は、カスタマイズ可能なプラットフォームの拡充、APIアクセスの強化、プロ向けのデータアナリティクス支援などを展開予定です。『単なる取引環境の提供者』から、『戦略実行のパートナー』へ進化する──それが私たちの次なるフェーズです。
まとめ:本質的なブローカーの役割を追求し続ける企業姿勢
今回のインタビューでは、AXIORYマネージングディレクターのジュリア・オリバ氏に、同社の企業理念と戦略について詳しく解説していただきました。
同社の特徴として、リーマン・ショック後の時代背景を踏まえた透明性への追求、ベリーズFSCライセンス下での規制順守徹底、「実効性のある透明性」の数値による証明など、顧客利益を最優先とした経営姿勢が印象的でした。
特に注目すべきは、業界経験者が少ない創業期の課題を逆手に取り、既存の業界慣習に染まることなく「それは顧客の利益になるのか?」という視点でサービスを構築してきた点です。この姿勢が、執行スピード・スリッページ管理・顧客資金の分別管理・サポート品質の向上につながっています。
また、NDD・ECNの単なる標榜ではなく、スプレッド・リクオート率・約定スピードなどのメトリクスを常に開示し、第三者モニタリングを受け入れる「実効性のある透明性」は、プロトレーダーからの信頼獲得の要因となっています。
今後の戦略として、新規顧客獲得よりも既存クライアントとの関係深化を重視し、「単なる取引環境の提供者」から「戦略実行のパートナー」への進化を目指す姿勢からは、長期的な視点でのブローカーの本質的役割を追求する企業哲学が伺えます。
「人気を得ること以上に、それを持続させることの方が難しい」というオリバ氏の言葉は、移り変わりの激しいFX業界において、誠実に顧客と向き合ってきたAXIORYの矜持を表しているといえるでしょう。
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